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スタッフ教育、設備投資、衛生管理などさまざまな面に注力して毎日の診療に取り組んでいます
コンピューター制御で歯を削るシステムを専攻していました。
もう30年ほど前のことですが、コンピュータがあまり普及していない時代に、たくさんの方の歯型を取ってデータを収集し、コンピュータに平均的な歯の形を覚えさせる作業を行っていました。
最初は歯型は全て金属模型にして、手作業で計測してからコンピュータの作業に入るので大変でしたが、噛み合わせに関してはより実践的な学びが得られましたね。歯科技工士や歯科衛生士への指示や連携についても、その時に学ぶことができました。
衛生面・優しさ・配慮・待たせないことの4つを重視しています。
私からスタッフに対する教育で力を入れているポイントは、やはり衛生管理に手を抜かないのが第一ですね。歯を削るタービンやクリーニングに使うスケーラーを含め、ほぼ全ての器具を高圧蒸気滅菌器で処理し、滅菌できないものに関しては使い捨てにしています。
また、特に初診患者さまは不安な気持ちが強いことから、優しさや配慮のある対応は欠かせません。治療に関することだけでなく、ちょっとした雑談も交えて緊張を和らげることで、話しやすい雰囲気作りを心がけてもらっています。
患者さまそれぞれの目的に応じた治療の提供はもちろん、「今日はどんな治療をするのか」を事前にお伝えして、無駄なことは行っていないとご納得いただけるようにもしていますね。
患者さまが実際に来院した時間に合わせてご案内しています。
患者さまが来院したタイミングで、受付スタッフから「何時に来院予定」の患者さまが、時間通りに来たか、早めに来たか、遅めに来たかを、他のスタッフに報告してもらっています。報告があればすぐに診療の準備ができるので、患者さまをなるべくお待たせしないという仕組みです。
もちろん、治療後には領収書とカルテを印刷してから診察室を出ていただいているので、お会計もお待たせしません。待合室で他の患者さまと顔を合わせる時間を短くできるように、スタッフ同士でしっかりと連携を取っています。
言葉だけでなく、視覚的にも理解しやすい説明を行っています。
患者さんはご自身のお口の中を直接見ることができないので、言葉で「どの歯がどうなっている」と説明されても、理解しにくいものです。そのため、イラストや写真、鏡を使って口内をご覧いただきながら、現状を説明させていただいています。より具体性を持たせるために、健康な歯と問題のある歯を見比べてもらうといった工夫もしています。
治療を苦痛にさせないよう、なるべく楽な体勢を心がけています。
ご年配の方は腰の調子を悪くしてたり、筋肉の衰えで誤飲したりしやすい傾向があります。そういったリスクを考慮して、診療チェアは水平に倒しきらないようにしています。
誤飲は苦しいだけでなく肺炎のリスクも高くなりますので、仰向けにして喉に水がいかせないことが重要です。おしゃべりを楽しみに来院されている方も多いので、話しやすい座った体制で診療を進めています。
治療ではなく、良い状態を維持する予防に力を入れたいですね。
お口の中は定期的にチェックしないと、本人は気が付いていなくても、少しずつ状態が悪くなっていきます。できれば半年に1回は歯科医院で健診を受けられると、虫歯や歯周病の発症に早く気が付けて、治療の負担を抑えることが可能です。
また、一度治療を受けた患者さまには、これから先悪くなりそうな歯や、考えられる症状についてあらかじめお話しています。そうすることで、心当たりの症状が現れた時は、すぐにご相談いただけるようにしています。
素直で穏やかな人柄のスタッフが揃っています。
スタッフ同士の仲が良く、歯科医師である私ともきちんとコミュニケーションを取れていると思いますね。何か分からないことがあればすぐに聞いてくれますし、嫌なこともきちんと伝えてくれています。穏やかで気持ちの良い雰囲気のスタッフが多い傾向です。
もちろん、情報共有もしっかりとできています。例えば、朝や準備中には患者さまごとに「こんな症状があるがあるから、ここに気を付けて」と声をかけあうことでミス低減させることで、スムーズに治療を進められています。
勤務医時代にお世話になった院長を、今でも尊敬しています。
私が大阪で勤務医をしていた時の院長には、大阪に歯科医院を作る際にも大変お世話になりました。大阪に行ったのも開業したのも、この先生の提案がきっかけでしたね。
周囲からの人望も厚く、大阪のたくさんの歯科医師に指導もしている方です。私にとってはもちろんですが、今後の歯科業界にとっても大きな存在だと思います。院長のように広い視野を持って診療をしていくのが、私のイメージする歯科医師像ですね。